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失敗しない!土地探しのコツとポイント-11

February 2, 2018

 地震に強い土地の選び方-5

(写真:柱状改良工事に使用する重機)

 

・地盤改良にはいくら掛かる?

仮に支持層(良好な地盤)が、地盤面下5m程度にある接道の良い土地の場合で考えてみます。

木造2階建て建築面積15坪程度の家を建てる場合は、70から100万円程度は見ておきましょう。

鉄骨造や鉄筋コンクリート造3階建て建築面積20坪程度の小規模ビルや集合住宅などを建てる場合は、300から450万円程度を見込んでおきたいところです。

ただし、実際に要する費用は、敷地条件(搬入経路など)や地質(土質、支持層深度、地下水位など)、建築面積や構造(木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など)により大きく変わりますので、あくまでも目安としてお考えください。

 

・地盤改良工事の実例1

例えば、記事上部の写真は鉄骨造の建物を支える柱状改良工事に使用される重機の先端です。

現場での作業はおおむね次のように進みます。

1.小型のプラント(固化材と水を混ぜる装置)を設置する

2.固化材の搬入

3.施工箇所の位置決め

4.設機械の先端に取り付けたビットで掘削する

5.同時にビット先端から固化材と水を混ぜた液体(セメントミルク)を送り込む

6.ビットを上下させて土と固化材を混ぜ合わせる

7.養生期間をおいて改良体の強度を発現させる

土を大きな羽を持つビットを回転させながら掘削していくので、なかなか迫力がありますが、騒音はそれほど大きなものではありません。(下の写真は掘削している様子)

 

・地盤改良工事の実例2

次の写真は小口径鋼管杭による地盤改良の様子です。

 柱状改良に比べて一般的にやや割高ですが、プラントが不要で使用する重機も小さいため、搬入経路が狭い現場や、腐食土がありセメントが硬化しにくい土地などで採用されます。

1.施工箇所の位置決め

2.機材の搬入

3.重機で鋼管杭を回転しながら圧入する

4.杭頭を基礎の高さに合わせてカットする

5.杭頭にフタをする

杭と言うと打撃音をイメージされるかもしれませんが、この工法は先端に羽やビットを付けた鋼管を回転させながら圧入させるので、案外静かな工事です。

 

・良好な地盤はどの程度の深さにあるか?

柱状改良は摩擦を考慮して堅固な支持層ではない位置で支える方法もありますが、一般的に良好な地盤が深いところにあればあるほどその費用がかさみます。

したがって家やビルを建てるために土地を買う際、「支持層が何m程度の深さにあるのか」ということは、建物に要する費用の目星をつけるために非常に重要な情報となります。

 

・地盤調査をする前に支持層の深さを推測するには?

前々回(失敗しない!土地探しのコツとポイント-9)で述べた通り、現時点では地盤調査報告書を開示して販売している土地はほとんどありませんし、同回に挙げたWEB上のサービスも広範囲な地形や地質は推測することは出来ますが、もう少し精度が欲しいところです。

私たちは土地の購入から設計の相談を頂いたとき、次のような方法で調べています。

1.WEBで調べる

2.役所に行って調べる

3.専門家に聞いて調べる

4.現地に行って調べる

 

次回「地震に強い土地の選び方-6」でその具体的な方法をご紹介します。

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