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失敗しない!土地探しのコツとポイント-17

March 30, 2018

※今日2018年3月30日(金曜日)と明日31日(土曜日)は、先日の記事にてお知らせしましたとおり、私たちと事務所スペースをシェアしている、器や革小物のウェブショップ<almost white:オールモストホワイト>さんのポップアップストア(オープンアトリエ)を開催しています。普段は事務所として使っている場所をかりそめのお店とするもので、私(下村)も金曜日は終日、土曜日は10:00~13:00,16:00~17:00に在室予定です。建築やリフォーム、土地探しなどに関わるご相談も承りますので、春のお散歩がてらお気軽にお越しください。

 

さて今日の本題。ウェブなどで手に入れた地盤調査資料の見方についてをご紹介しましょう。

 

地震に強い土地の選び方-11

・地盤調査資料の見方

「地震に強い土地の選び方-10」にて紹介した土地から、それほど離れていない場所の地盤調査資料を見てみましょう。以前にご紹介した東京都建設局が運営するサイト「東京の地盤」から得たのが以下のデータです。(場所の特定を避けるため、資料の一部を消してあります)

 

 

図の左側から「標尺(m)」「層厚(m)」「深度(m)」「柱状図」「土質区分」「色調」「標準貫入試験(開始深度、打撃回数、貫入量cm、N値)」とあります。
「標準貫入試験」については、別途解説する機会を設けるとして、まずは「標尺(m)」から「色調」までの意味を確認しましょう。

「標尺(m)」:その土地の地盤面からの深さを示す目盛

「層厚(m)」:一つの同じ土質の地層の厚さを示す数字

「深度(m)」:一つの地層の下部の地盤面からの深さを示す数字

「柱状図」:地層の構成を色や柄で柱のように表わした図

「色調」:土自体の色

という情報が、この資料に含まれています。

 

・写真と地盤調査資料を見比べてみる

ここで改めて前回の写真を見てみましょう。

 

一番上の30cmほどの茶褐色の層は、地盤調査資料で言うところの「埋土」に相当するものです。

その下の少し色が薄い10cmくらいの層は、やや砂が混じったシルト(粘土と砂の中間くらいの粒の土)のように見え、厚さ50cmくらいの黒っぽい層は、先日の記事にて説明した黒ボクと呼ばれる土です。その下からロームと思われる層が出ていますので、この写真の場所では地盤面から1m程度でロームが出ていることになります。

一方、近隣の地盤調査資料ではどうでしょうか。

「標尺(m)」で地盤面から1.5mのところまで「埋土」となっています。起点が0mですので、「層厚」と「深度」も1.5mです。色調は「茶褐」。

そしてその下の1.5m以深からロームが出ていますね。色調は「暗茶褐」で、「深度」3.6mからは「黒褐」となっています。写真の現場の掘削深度は2m程度ですので、「黒褐」までいかない「暗茶褐」色の層までが見えているものと思われます。
写真を撮影したところからは少し離れた場所ですので、まったく同じ構成ではありませんが、似通った地盤であることがわかると思います。ただし、このあたりは傾斜地ですので、同じ距離だけ離れているところでも、斜面の上と下ではかなり変わってきます。傾斜地でなくても、川が近かったりすると数m離れた場所でもまったく異なる地盤となる場合がありますので、対象となる土地の周辺3箇所くらいの情報を集めると、より予測の精度が上がるでしょう。

 

いかがでしょうか?地盤調査資料だけを眺めていても、何をどう見て良いのかイメージがしにくいですし、工事中の地盤だけを見ていても単なる土としか思えなかったものが、それぞれ情報を補完しあうことで、異なる性質を持った地層を持つ地盤に見えてきたのではないでしょうか?

次回は、また別な工事現場の事例をご紹介します。

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