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面白い土地2~横浜なのに別荘地のような土地

April 26, 2018

 

 

前回ご紹介した港区芝浦の面白い土地。4月26日時点では、まだweb上では販売継続中のようです。通風にも採光にも優れ、2年後には新駅から徒歩10分以内になると思われる伸び代のある土地ですが、何より気に入っているのが運河という港区ならではのロケーションにあること。

もちろん、港区には南青山や白金台、南麻布という住宅地がありますが、優れた住環境という点では、他の地域にも多数存在します。その点、運河に面した山手線新駅至近の土地というのは非常に限られているので、そうした土地に出会うとワクワクします。

 

例えば、少し前には非常に横浜らしい土地で住宅を提案する機会を頂きました。上のスケッチがその住宅です。

元々大きな共同住宅が建っていた敷地の一角で、それを建替える際に盲腸のように半端に存在してしまう部分が切り離されたものでした。振るっているのがその眺望。

建替えられるマンションが丁度視線をさえぎらない方向に建つ予定であるため、この土地からは800m以上もの距離をさえぎる建物なく抜けているのです。周囲に建つ家々は、密集している場所であるにも関わらずです。

さらに、スケッチにあるように傾斜地ですので、余計に遠くまで見通せます。また、隣地の共同住宅はかなり大きな規模の開発になるため、条例で緑化の義務が発生します。市から「敷地の何%まで樹木を植えなさい」という指導がある訳です。もちろんその緑地部分には建物を建てることが出来ませんので、事業主は建物を最大限建てられるような位置、多くの場合は敷地の周りに緑地を設けるのですが、それがこの土地の目の前に集約された状態で計画されるようなのです。

つまり、

・横浜らしい傾斜地

・山奥ではなく既成の住宅街なので、生活利便性はよい

・視界を遮るものがなく、眺望に優れる

・隣地は広い開発区域の緑地になる予定

という土地です。なかなか良いでしょう?

すぐ隣に緑地が広がるのですから、公園の前に建っているような感じです。いや、公園のように遊具やスペースがあるわけではないようなので、別荘地のような雰囲気になるかもしれません。

 

そこで提案したのが、上のスケッチのような家で、

・土地の高いほうで接道しているので、上のフロアから家に入る

・上のフロアは眺望が良いので、リビング・ダイニング・キッチンを配置

・下のフロアは隣地の林に守られた感じになるので、個室と第二のリビングとして勉強や仕事をするスペースを設ける

・平坦な庭を確保しづらいため、下のボリュームの屋上部分を緑化または菜園化する

といった特徴があります。

このほかにも、大きな屋根で傾斜を覆い、その下の大きなワンルーム状の空間に工夫して住むなどの案も考えました。

 

残念ながらこの土地の購入は見送られましたが、このように個性的な土地に出会うと、胸が躍ります。私たちは土地探しからお手伝いをしていますので、住宅やビルなどご検討の方がおられましたら、お気軽にお問い合わせください。

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