2018年1月11日4 分

失敗しない!土地探しのコツとポイント-6

・土地の掘り出し物はある?
 

 
土地は一生のうちで最大の買い物のひとつですから、失敗したくないですよね。
 

 
例えばテレビの新製品を買った途端に、同じ物を格安で見つけるということは往々にしてありますが、土地の場合にはそんなことはまず起こりません。
 

 
なぜか?
 

 
土地には資産性がありますので、その売買価格にはいわゆる相場があります。
 

 
その基準のひとつとなっているのが路線価。国税庁が発表している、土地に対する課税価格計算の目安です。もうひとつは公示地価。こちらは国土交通省が公示する土地の取引価格の指標。取引時の価格設定への拘束力があるものではありませんが、やはり相場を形成する重要な要因となります。
 

 
それらを参考に土地の価格はつけられるため、基本的には掘り出し物はないのです。
 

 
もし仮に何らかの事情があって相場からかけ離れた価格で売りに出される土地があれば、市場に出る前に不動産業者が買ってしまうか、そうでなければ近隣との問題があるなど何らかのネガティブな理由があると考えたほうが賢明です。


 

 
・でも本当にないの?
 

 
良い土地というのは、比較的誰もが良いと感じることが多いのですが、どんなことにも好みというものがありますので、ある人は気に入ったけど、別の人はかえって敬遠したいということもあります。
 

 
例えば公園の隣の土地。
 

 
東京に家を建てる場合、西日が入るとイヤなどというのはある種の贅沢とも言えます。特に23区内は高密度で家が建ち並んでいるので、隣に公園があるなんて素晴らしい!と私などは考えるのですが、実際に公園に面した家を見てみると、せっかく視界が開ける方向なのにカーテン締め切りの小さな窓がひとつあって、どこにでもある家と同じような設計がされていることに気づかされます。
 

 
設計者の力量の問題なのかもしれませんが、意外にも公園が自分の生活を豊かにする対象ではなく、そこから目をそらしたい、耳をそむけたいと思われる方も多いということを示しているのではないでしょうか。
 

 
あなたはいかがですか?
 

 
もし、公園の隣に住みたい!と思われるのであればチャンスです。道路と隣家に囲まれた普通の敷地に比べて、意外と金額的な差がついてないはずですよ。
 

 
もっとも公園自体が街中に沢山あるわけではありませんので、そうそう市場に出てくる物件ではありません。だからこそ、そのチャンスに機敏に反応するために、相場観や建てたい家のイメージを早めに膨らませておくことが有効だと考えるのです。
 

 
公園以外にも、川、運河、学校のグラウンド、遊歩道なども好みが分かれるところだと思います。
 

 
そうした「自分にとっては魅力的でも、他の人にとっては敬遠したい土地」はある意味「掘り出し物」といえるでしょう。


 

 
・その他の訳あって安い土地
 

 
上記のような立地的な理由以外にも、相場よりも安くなるケースがあります。
 

 
例えば、台形や三角形などの不整形な土地。
 

 
大規模な宅地造成がされるとき、開発事業者は全体として収益を上げられる土地を最大限確保し、なおかつ早く売れるようにすることを考えます。でも碁盤の目のように周辺道路が整備された場所ばかりではありませんので、一団の住宅地の端っこにはいびつな形の土地が残りがち。
 

 
土地が不整形だとそこに建てられる家の形にも制約が増えますし、設計にも手間が掛かるためハウスメーカーなどの規格住宅では対応できない場合もあり、結果として売りにくい土地になるため相場よりも坪単価は安くなります。
 

 
そんな土地は、設計の工夫で弱点を補えば大丈夫。
 

 
妙に細長い?それなら、中庭を確保すると近隣の視線を気にせずに採光や通風を確保できます。
 

 
三角形?それなら、角の部分に開口部を設けて、いろいろな方角に開けた家ができます。
 

 
傾斜している?それなら、地下をうまく利用できて、2階からの眺望にも期待できます。
 

 
相場より安く済んだお金は仕上げや設備にまわすことも可能でしょう。


 

 
次回は、「失敗しない!土地探しのコツとポイント-2」で挙げた、
 

 
グループC「家づくりにかかわること」のうち、地盤について書きます。
 

 

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