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​蒲田本町の集合住宅2

用途
竣工
所在地
​構造設計

施工

共同住宅
2021年6月
東京都大田区
下久保亘/オンスタジオ
構造設計事務所
大三工事株式会社

変形狭小地から見る景色

「蒲田本町の集合住宅」の道路を挟んだ隣に建つ投資用マンションです。

鉄筋コンクリート造である「蒲田本町の集合住宅」に対して、本計画はコスト縮減や構造的合理性などを理由に鉄骨造を採用していますが、両棟が向き合う三叉路に面したバルコニーのデザインに統一感を持たせることで街角に統一感が出るよう配慮しました。

16坪強で上底2.4m下底8.3mの細長い台形という狭小かつ変形地にして二項道路に面する難しい敷地において、「特定道路に近接することによる容積率の緩和」と「道路反対側に線路敷があることによる高さ制限(道路斜線)の緩和」を適用することで投資効率を高めています。

敷地は南側が最も狭くなるため採光的には有利とは言えない条件ですが、その視線の先を見れば京浜急行線が横浜方面に向かって伸びており、高架が今以上に高層化しない限り上層階は広い空を一望出来る周辺環境。それを活かすべく北側に階段およびエレベーターを配置し、南側に向かってすぼまりつつも開いたプランとしました。また、2~8階はエレベーターのドアを玄関にすることで各階の共用部を0として、エレベーターを備えた狭小なペンシルビルでありながらレンタブル比を85%超と高いものにしています。

当該エリアは都内では唯一「国家戦略特別区域法に基づく旅館業法の特例 」が認められている大田区内にあるため、近年増加の一途をたどるインバウンド需要を意識して特区民泊としての運用やホテル・旅館への用途変更も視野に入れた仕様とし、将来的な施設運用変更の可能性を高めています。

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