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CREST Asakusa Higashi クレスト浅草東
 ~スカイツリーが見えるアパートメントホテル

用途    ホテル

      (アパートメントホテル)

​施設名称  CREST Asakusa Higashi

​      クレスト浅草東


竣工    2026年7月
所在地   東京都墨田区
​構造設計  下久保亘

      /オンスタジオ構造設計事務所

運営,運営コンサルティング    

      平川洋輔/株式会社エンゲル部

FFE,インテリアコーディネート

      猪子知里/insuite株式会社
施工    大三工事株式会社

変わりゆく街に建つ小さな塔

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スカイツリーが変えた街

本計画は、東京の一大観光地である浅草および東京スカイツリー近傍に建つアパートメントホテルである。計画地である東京都墨田区本所界隈は、江戸期に整備された運河網の痕跡を街路に残しつつも、震災および戦災を経て更新され続けた事により、その歴史性も希薄なものとなっている。元来、低湿地を埋め立てて拡げた平坦な住宅街であるが、近年では東京スカイツリーの威容が映える観光スポットとして熱を帯びる。かつての文脈と新たな象徴が一変させた都市景観が拮抗するこの地において、良好な居住環境の保全と本計画の事業性が両立する建築を目指した。

 

住宅街に建つ宿泊施設として

敷地は都内有数の観光地である浅草の東側に位置する。近隣商業地域に属するが、大通りから一本路地に入ると中学校や戸建て住宅が建ち並ぶ落ち着いた住宅街であり、今も子供たちが路上で縄跳びやシャボン玉遊びをする姿も見られる。そのため、繁華街にあるホテルに見られる華美な外装は避け、小規模な共同住宅にも似たスケール感と佇まいを持たせることで、周囲との調和を図った。

墨田区南部に特徴的な碁盤目状の街路の角地に立地し、法令的には敷地の隅切りは不要な条件下にあるが、土地利用の最大化を図るために天空率計算上有利な形態として建物コーナーを隅切り状に落とし、各階客室の主要な開口部を設けた。それにより、交差点の見通しを良くし、近隣住宅との視線の交錯を軽減しながら良好な採光・通風・眺望を得るとともに、1~5階までの開口部が連なることで夜間には建物内部から漏れる光が垂直性を強調する「小さな塔」とも認識しうる外観とした。

 

不動産としての価値を担保するもの

客室の構成は、数週間から数か月といった長期滞在も珍しくない海外からのゲストの需要に応えることを念頭に、地上5階建・全5室(1フロア1室)とした。3〜6人のグループがゆったりと滞在できるようキッチンや洗濯機などを備え、仮の住まいと感じ得る居住性を重視したアパートメントホテルであり、将来的に運用方針が変更した場合には共同住宅に用途変更可能な不動産投資における商品性いわゆる出口を考慮したものでもある。

各階のプランは、旅館業を運営するにあたり効率の良い予約管理を行うことに重点を置き、Airbnb等のリスティングをまとめられるように2~5階は同一平面の部屋とした。

内装仕上は、カオティックな魅力に溢れた都市景観に浸った旅行者の心と体をクールダウンするべく、静寂をテーマに壁天井家具建具の全てを淡いグレーの落ち着いた色合いにまとめている。

外構計画においては、敷地境界ギリギリまで建物が立ち並ぶ周辺環境の中、道路境界の全長にわたり植栽を配した。チョウや小鳥といった自然界のゲストの止まり木ともなる小さな自然を提供し、本施設と街との接点を柔らかくしている。

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スカイツリーという巨大な都市装置が随所で意識されるこの風景において、都市的活況と落ち着いた生活の境界、あるいは投資物件としての商品性と建築表現といった、それぞれの狭間に立つホテルのあり方を模索した。

Copyright © 2025 Jun Shimomura Architects 

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